・ 年が明けて
ここに来て5年になるの?? 5年前の今頃は
ここを買うことを決めようというところだった
ネットを見ては検索して 物件を探して
なかなか..あったりなかったり..
2DK~2LDKで探していたので ここはヒットしなかった
ところが 1LDKでも広い感じなのだという事に気が付いて
良く見ることになった 何しろ値段が安かった
不動産情報でも違うので 上がったり 無かったりと
たどり着くのに 少し時間もかかった
やっと問い合わせをして 気に入ったあの人は 急いで決めることになった
西と北向きなので 私はあまり乗り気ではなかった
南に面している物件もあったので そちらを押したけど
どうしてもここがいいと言った なぜだろう??
こうなることが解っていたかのような??気がしてしまう..。
・ 今となってみれば
ここには 安い理由もあった
荷物がそのまま残っている ガス湯沸かし器がない
リフォームが必要 などなど…
それでもあの人は計算して この位ならばいいのではないかと..
借家の引き渡しまでに間に合うように 急がないとならない
正月がらみだったので 平日業務になってから
結構忙しかったのか あれから5年で忘れてしまっている私
契約は今月末にするのだから 今頃は動き始めていた
そしてコロナがまだはっきりしていないが
世の中の様子がおかしくなってきた頃だった
積極的なっているのはあの人だから それなりに従って
リフォームの確認などもして ことは進んでいった
不動産は 縁とタイミングだから こうなることになっていたのかな?
二人ではとても狭いところではあったけど
住めないほどではないし 計画は進んでいった
・ 3年後
そして3年後に あの人は他界するのだから..ひとりになる私
ひとりでは丁度いい広さ..管理費もそれなり
これがあの時 2LDKの広いところを決めていたら
それはそれで大変だったよねきっと..そう思うと
解っていたのか?? 決められていたのか??
なんだか 変な..イヤな気がする..
終の棲家だと決めて それがこんなに短い最期の住まい??
今2年前のあの人の最後の写真を見ると ほんとに
いくつ年を取ったのか? 浦島太郎のように
一気に老人になった.. 悲惨な病気とは言うけど
免疫療法をしなければ あんなに惨めではなかったのではないか?
と私は勝手に思うけど あの人の意志と決断だったのだから
反対する私は 何も..言えないし あの人の意志で事は進みました
きっと決められていたことなんだよ
そしてあの人は 私の前から 消えた
この20年が良かったのか?悪かったのか?
なにがなんだか解らないけれど これが事実で 現実なのです
寂しすぎる話です.. 死ぬまで生きなければならない私は
どうすればいいのでしょうか?
こんなことばかり考えているのが とても嫌で 逃げ出したいのです