☆ 終わってみないと、解らない
何が起こるか わからない
だから 人は生きていけるのでしょうけど・・
ふり返ってみると 定められていたような?
ふしぎ・・
☆ 猫の話
あなたは昔のことを よく話してくれた
なつかしい思い出が いっぱいで、ずっと・・
好みも 習慣も 考え方も・・そこからのものだもんね。
決して豊かではなかったけど、とっても大事にしていたもの
猫と寝ていた話も、よくしていたし、猫が好きだったみたい
あなたが居なくなってどれくらいだったか??
2週間くらいかな?・・・ 実家に 迷い猫がきた・・・
義姉さんがびっくりして 言って来た
いくら追い払っても 傍に居るし、
鍵を閉めて出て行っても、帰って来ると台所にいる
何度も追う払うんだけど、また脚の傍に居る・・
おかしいんだよ~ って
あなたじゃないですか??
猫好きの方々に聞くと、猫はそういうことがあるって・・・
あんなに 実家に行きたかった あなた
猫に化身して 行ったのではないかと思った・・・
追い払わないで、置いてやってほしいと お願いした。
☆ 猫は 女の子
お兄さんが 動物病院に連れて行ってくれて、健康チェックと
去勢もして下さったのかな・・・
大事にしてもらっています・・私は・・あなただと思っています。
時々 どうしているのか聞いてみると、活発で甘ったれで 元気だそうです!
☆ わたしとの出会い
今では珍しくないけど、20年前のあの頃は 世界が違う
偶然に私たちはインターネットの世界で知り合います
それも偶然だし、そうなるように出来ていたんじゃないでしょうか?
多く語るわけではありませんが、ネット上でおしゃべりをします。
そこから発展して、一緒になって、人生の一部を共にするわけですが
出会うようになっていて、お互いに必要だったのでしょうか?
楽しかったよね・・
私が時々、相性が悪いんじゃないでしょうか? と聞くと
あなたは 相性がいいと 答えていました。
あなたにはあなたの世界があって、解らないことも沢山ありましたが、
色々なことがあって・・それがまた うまいタイミングがあって・・
20年近く仲良く 暮らしてきました。
☆ 病気になることも 決められていたのかな?
いつもは元気だし、スポーツもしていたし
これといった病気はなく、健康診断も ばっちりで
血圧が高いこともなく、血糖値が高いわけでもなく、肥満でもなく
ほんとに健康体ですから・・のんびり行けるのかと・・・
ところが 62歳の時に突然、膀胱がんになりました・・
手術をして寛解、定期通院をしながら4年・・・66歳 再発・・・
根拠はないけど 効くんだよとBCG療法を受けて 効きました!!
それからまた定期通院しながら・・・ほとんど寛解
何の症状もなく元気に 普通に暮らしていたのに・・!
突然 ドックで 胃癌のステージⅣ です。
「 夢なら 覚めてほしい 」と・・あなたは 1行 日記に書いてありました。
それから半年・・化学療法をはじめてからは4ケ月足らず・・でした
☆ 自分の意志で 希望で
はじめの膀胱癌を克服できたので 今度もできると思っていたと思います
病院の受診は いつもふたりで一緒、あなたの望みのままに治療を決めました。
自分のことは自分で決める・・
こちらも あなたの望むとおり 全面的に支えました。
まったく効果のない治療の途中で・・
「もう、治療をやめて 苦しいところ、辛いところを治してもらってあなたらしく生きようよ~」 と 泣きながら言ったけど・・・「 NO! 」
Drが 「 これ以上やったら死んでしまうかもしれません 」 と言いました
あなたは 「 それでも治療をやってほしいです 」 と言いました
それしか生き延びる道はないし、治ることに懸けた のですよね
頑張りましたね 見ている方が辛かったですよ・・
でも仕方ない・・あなたの希望、あなたの決断と意思ですから・・。
不思議なのは、幸いにも痛いとは言わず、最後の日だけ痛いと言いました。
ほんとは痛みを我慢していたのかな?
でも痛そうな表情ではありませんでした。
私はひとりであなたを看ました。そしてあなたを送りました。
全部私が引き受けました・・
私はあなたの人生を終うためにあなたと出会ったのだと思います。
あなたの為に看護師だったのだと思います。そうでなかったら全部できませんでした。
そう思うと、私の人生を振り返って・・そういうことなのかと 感じています。
海洋散骨も 私でなかったら承知してあげないかもしれないしね・・
あなたと私は 変わり者同士で 結構うまくいっていたんですよね。
あなたが先に逝くことになってしまったけど、私も後から逝きますから・・。
あなたの人生の終わりには私が必要だったのだと、勝手に思っています。