・ 子どもの頃の憧れ
その昔は ピアノなんて上流階級のもので 庶民には鍵盤楽器もありません
オルガン.. 学校にありました 山の中の分校で オルガンひかせてもらって嬉しかったぁ
私は音楽が好きでした 小2の時だったか? オルガンを買ってもらいました
父親が電気店に勤めていたので 買ってもらうことができました
今のように誰もが持つものでもなく 同級生120人余り ピアノやオルガンって
そんなにたくさんの人がやってはいませんでした
裕福な家はともかくとして 庶民はどうだたのでしょうか?
うちはやむなく 娘がねだるから 買ってくれたのでしょうか?
近所の子が結構見に来たような気がします 学校の音楽の先生にオルガンを 習いました
場所は同級生のやすよちゃんのお家… 家具屋さんで パパ.ママと呼んでいて
素敵なお金持ち 素敵なご両親で 今思うと洋風 現代っぽい..
うちは庶民… ピアノは習わせてもらえなくて ピアノは憧れでした
何年もずっとずっと ピアノをねだりました 夢にも見ました
ピアノを習わせてもらったのは いつかな? 4年生? 指がねていると叱られました
オルガンで練習して ピアノ教室でピアノ 夢の世界でしたが
叱られて がっかりでした 紙のピアノで練習したりもしましたね..
母は珠算の2級を取らなければ ピアノは買ってあげないと言いました
3級までは何とか 順調に行くのですが 2級は難しい何度も落ちます
落ちるたびに ピアノの夢が遠くなり ほんとに悲しかったです
ピアノのために 珠算教室に通っているわけで 早く合格したい…
やっとやっとピアノを買ってもらったのは 小学校6年生 それはそれは嬉しかった
母親が月賦で買ってくれました 当時23万くらいでしたね
自分が反対の立場なら..そりゃねだられらって はいはい..と買える状況ではありませんよね
だから…ほんとに それはそれは嬉しいことでした
. 教則は遅かった
始めたのが4年ですから たいして上達はせず.. クラッシックが美しく弾けるはずもなく
自分の好きな曲を 弾けそうな曲をチョイスして 楽しむ程度ですかね?
中学2年でピアノ教室は終了 学年の割にはお上手ではありませんが
卒業式のピアノ伴奏は私がしましたね.. 他にそれ以上やっている子が居なかった
お金持ちのゆきちゃんはピアノをやっていましたが 中学になるときに転校してしまいました
田舎でしたからお金持ちのお家は中学から 都会の学校へ行くのです
保母さんになりたい希望のきよみちゃんは ピアノをやっていたようですが目立ちませんでした
オルガンを習っていたお家の やすよちゃんも中学は都会に行ったんでしょうね
印象が薄いです ともかく 私はずっと音楽が好きだった..
音楽を勉強したかった.. 音楽の高校に行きたいと言ったけれど
うちにはお金がないので それは出来ないと 言われました
そして私はあきらめて 高校に行くのも拒否をしました
すると担任の先生 .. 家庭科の先生 .. ついには校長先生までも
進学をするようにと話に来てくれましたが.. 頑なに拒否..絶望的だったんです
頭に来て 半ばやけくそで それじゃお金のかからない所に行きますと准看護学校を希望した
先生たちはどんな形でもいいから 高校は出るんだよ..と 言っていました
家庭科の先生は 看護婦になるとしても高校を出てから..と説得をしてくれましたが
私は頑なでやけくそで 学歴なんて関係ないと思っていました
母親はお金がかからないし 姉も行ったところだし国立だし 反対はしませんでしたよね
高校は通信教育を同時に始めた あの時に先生の言うことをちゃんと聞いていれば
人生も違っていたのかもしれません だけどそれが私の人生だったのだ…