☆ 出口が見えない
「命が消えてしまった」
解ってはいた、覚悟もしているはずったし、予測もしていたはずだったけど・・
ほんとうにその時はやって来た
一緒に闘って、思い通りに出来ることはしたし、
欲しいものを提供して、望むように時間を共に過ごして・・
振り返ればこうすればよかった、あぁすればよかったと
たくさんのことを想うけど、 その時はその時で・・
精いっぱいだったかどうかはわからないけど・・・?
出来ることが出来たのかはわからないけど・・・?
「あなたは望みを持っていた」
自分で 死ぬとは 思っていなかったと思うし、
意思もはっきりと 貫き通したし、希望通りにしましたよ。
勝てると思って闘っていたし・・
そんな人に 色々聞けなかった。
けど、別人のように変貌していく姿に・・
もう少し あなたらしく、穏やかにいこうよ~って・・
泣きながら言ったけど・・・・
だけど・・・それは嫌だと言った。 勝ちたかったから・・。
勝てると思っていたからね・・・
先生、変な望みを抱くようなことは言わないで、
はっきりと言って下さい・・ と言いたかったけど
何しろ本人と いつも一緒の診察現場なんだから・・言えません。
「本人の意思」のまま
私は支えるだけのひと・・・・・・・
元気で何の症状も無かったのにね・・もったいなかったね。
化学療法が始まったら・・できなくなるから少し連れ出した。
あとは・・どこに行きたいか聞いたけど・・無いと言うし
田舎に行きたい・・と・・でもそれは遠すぎて・・
キャンピングカーで行こうかと言ったら 遠慮された。
行っておけばよかったねぇ~と それだけ悔います。
少しでも あちこちに行けたことは良かったかなぁ?
ゆっくりとこれから行くはずだったのにね・・
出不精だったから・・ ぜいたく言わなかったからね。
/ 行けたところは 思い出になっちゃった・・・