人生の始末

人生

・ 母親の誕生日

8月27日 生きていたら92歳になるんだね

84歳の生涯だったので もう7年が過ぎました

母の人生も 苦労が多くて 大変だったね.. そういう時代です

誰もが大変な中を生き抜いてきた.. 10人兄弟姉妹の長女で どれだけ大変だったか

本当にご苦労なことでした 弟妹たちには 親のように慕われていました

幼少期に4人死んでしまったと..大人になったのは6人

その中で一番で若かった 末弟は60歳で死んでしまった(祖母と同じ年)

その弟より1歳下で 自分の子 私の姉は53歳で死んでしまったので

ほんとに順番は解りませんね みんな若くてなくなるので 母親が一番の長寿

すぐ下の弟も70代で亡くなり今は3人残っている

みんなそれぞれの人生で 貧しい田舎で育ち けれど働いて生きている

誰も高校まで行っていなくて 一番下の弟だけ働きながら 定時制高校に行ったんだよね

今の世の中のように 当たり前に進学なんてできない

姉も高校進学しなかった 准看護学校に行って 資格を取った

私も准看学校に行って 高校は通信-定時制-通信 と7年もかかり

子育て中に進学して 短大に行って看護資格を取ることが出来た

なんか..人生 同じ世代でも 全然違いますよね

不平等.. 平等なのは時間..歳だけです

・ もちろん母親は

次々と子供が増えるので お子守  親は働いているので 母親代わりで

学校なんていけなったという おんぶして教室の後ろで聞けたときは ラッキーだと

今の開発途上国と同じ そういう時代です

田舎で学校までは遠くて 行くのもとても大変で 逞しい子どもたちだねぇ~

昔は車もありませんから みんな歩き

私も小さい時 8㎞母親の実家のある 田舎迄山を越え歩いて行った記憶があります

今となっては なつかしいなつかしい思い出という事です

そんなド田舎の村から 町に嫁に来たのですから 町はまだまだ都会です

苦労して 生きて来たのだから 尊敬しなくてはいけません

みんな昔の人って 人生何が楽しみだったんだろう? 

何のために生きるのだろう?

・ 人生の後始末

母親は 父親の後始末をした

父親は62歳で交通事故で48歳から寝たきりで 母親が看ていた

東京の私のところに遊びに来た帰りに 母親が運転していて自動車事故だった

脳挫傷でほぼ植物状態だったけど 献身的に看護していた 

そして亡くなって.. 母は59歳で未亡人になった? 父の始末は全部したね

それから 自分の長女が死に 人生にこんなことがあるのかと嘆いていた

散々な人生です そして残りは私だけだったので 私が母の始末はした

母親は強い人なので 私は苦手だった 田舎には戻ったけれど一緒には暮らせず

近くに住んだ.. 夫も居たしね.. 偏屈な頭の固い母親は 自己中心

勝手なことばかり言っていたけど 大腿骨を骨折してそれからは 自由がきかない

なんか..思い出すと色々 大変だったなぁ~ 

生きているうちは 色々な整理もさせないから 死んでから全部しなければならなかった

山のような荷物は私には片付けられないから 業者に頼み 実家も処分した

父親と同じお墓でなくてもいいと言ったので 新潟の海に散骨した

だって..私に墓守は出来ませんから.. 相続はそんなに大変なことはなかった

必要なものは自分で取りに行ったし 誰も騒ぐものも居ないし 行政上のことは

専門家にしてもらったので 滞りなく終了しました 相続とはそんなものだと思っていました

母親にしてみると 苦労して色々残したものを 継がせたかっただろうけれど

できませんでした ごめんなさい

・ それから6年後

なんと予想外に 私は夫の人生の始末まで することになった

これはとてもとても大変で 頭がおかしくなりそうだった 人間不信になって

疑心暗鬼になって 去年は悲しみも失せるほど 相続で大変だった

そして やっと片付いて..あれから8か月 少し落ち着いて来た..

夫が残した無線機 ずっとコードを抜いてしまってあるけど 処分しないと..

と思って..久しぶりに色々やろうと思ったら めまいがして ふらふらしたよ

だけどまた やらなくちゃいけない ほんとに人の始末ばかりしている私

自分の始末は娘に頼まないといけないから ちゃんと片付けておかなくてはならない

夫の始末はまだまだいっぱいあって 整理がつかない だけどやらなくちゃ

解らないこともいっぱいある でもやらなくちゃね

夫はずるいよね … 私に面倒くさいことを全部させて 悲しませて ひどいでしょ~

こういう役目があったので 私は夫と一緒になったんだよね そう言う事?

これが私の定めなんですかね まぁ・・役割があるということはありがたいことですかね?

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