☆ まさかこんなことになろうとは・・
あなたと出会ったのは 20年前
50歳と 45歳です
私は子育てが終了して 離婚したので 単独戸籍です
あなたは 別れたくても別れられずに 離婚調停申し立て中
その離婚調停は 4年近くかかることになります
お相手が 応じないために 調停が成立しません
その4年近くの間 給料の半分 生活費に入れています。
私は仕事をしているので 別にあなたに養ってもらっているわけではありません
お互いに 協力して 生活をキープしている生活ですが・・
私は ほぼ稼ぎを 生活費に費やしていますから
生活ができていればいいと言う感覚ですが・・
あなたはしっかりしているので 生活設計をしていたのかもしれませんが
私には わからない世界です。
☆ 調停離婚が 困難そうなので
いっしょに生活して 3年余り過ぎた頃 あなたと同じ年の姉が死亡します
私は二人姉妹なので 姉の分 母親をみなければなりません。
あなたは 離婚できそうもないし・・田舎へ帰る決意をして 準備を始めます。
ところが 意外にも 年金半分案が成立して 離婚が成立します
丁度あなたは55歳で 会社も辞めて 私の田舎に行くことになります
退職金半分 年金半分 お家は妻の名義にして渡し 清算したと思われました。
あなたは 籍を入れようと言ってくれましたが、
子どもが3人 戸籍に居ます
みんな 未婚なので、結婚の時に 嫌な思いをすると嫌だから
私は入籍を断り 事実婚を選びました。
将来子どもたちが結婚して 単独の戸籍になったら 入籍する約束をしました。
だって、私が子どもだったら 結婚するときに
父親の籍に他の人がいたら 嫌だもの・・
というわけで 別姓のまま はじめは同居人・・
そのあと法律が変わってなのか? 未届けの妻 未届けの夫 です。
☆ まさかの 重大な病気
それから、元気で何とか 暮らしてきましたよねぇ~
大きな病気があるわけでもなく 検査結果も問題なし!
ところが 62歳の時 突然膀胱癌になったんですよね
早期なので 内視鏡手術を受けることになりました
入院もしましたが・・この時は 事実婚でも何の支障もなく
家族扱いにしてくれて 病院からの困難なことは 何もありませんでした。
その後の外来治療も 再発はありましたが、治療の効果があって
何の支障もなく そのままで 暮らしてこられました。
やれやれと思う頃・・まさかの 胃癌のステージⅣです!
これには さすがに 支障が出てきます。
色々な面で いつも署名や関係などが必要で
「氏」 が違うと 病院で指摘されたりして 関係性を説明しないといけません
治療を始めても 状況は悪いので ますます大変になります。
困ることが沢山あります。 生活は同じなんですけどね
法律って 凄いですよね
そして二人で役所に行って 入籍手続きをします
それから ひと月と2週間後に あなたは死んでしまいました。
☆ 相続の発生
これが普通の家族だったら 何の支障もありませんが
再婚という事は こういうことなのかと 思い知らされます
こんなことになるとは 想像もしていないし 準備もしていなかったので
あなたの死んだ その日の あなた名義の財産が 相続になります。
あなたも私も呑気だから 何も考えていませんでしたね
相続人は 子どもたちでしたが 誰も出てきませんでした
あなたがなかなか別れられなかった 元妻がすべてを仕切ります。
相続人ではないのに 子どもの代理人として そういうことができるんですね
どれだけ、私から巻き上げられるか かなりごねて 大変だったようです
法定では決まっているので それ以上は無いのですが
あなたの名義だったものは 私の生活費でもあったのに
名義があなたですから・・半分が私 半分が子どもです。
ほんとに唖然としました。生活費を支払っている現在の通帳でさえ
相続になるのですから、これって・・世の中は大変です
事実婚の人や 再婚の人は しっかりしてないといけませんよね。
ぼーっとしていると 私のようになります。