危うく罠にはまるところだった

わたし

☆ 多くを語らない人

どちらかというと、あまり よけいなことはしゃべらない人

必要なことは 普通だけど・・

自分の 自慢もしなければ、自己主張も少ないかな?

その分 大事なことも教えてくれないって事かな?

都合が悪くなると 黙っちゃうし・・

お世辞も言わない、雰囲気が悪くなっても 取り繕わない

☆ 一緒になったころ

多くは語らないけど 傍にいればいいって感じかな?

電話もほとんどしたことないしね・・

チャットくらいがちょうどよかった感じかな?

でも、頑固なんですよね・・あなた・・

揺るがないし、流されないし、

余計な報告とかもないから なんか心配だったことも

しょっちゅうあったような気がする・・・

☆ その頑固さで 頑張っていた

色々あったけど・・やっと お家を出て・・

でも、離婚できなくて・・じっと耐えていた・・

私を巻き込みたくないから 余計なことも言わずに 調停に通った

長かったよねぇ~ 

私は あなたがはっきり言わないのが 悪いと思っていた

でも そうじゃなくて、相手を怒らせないために 我慢していた

あなたが死んで、この度こうなって わかった・・

こういうことになってしまうから・・我慢が必要だったんだ・・と。

☆ 単純すぎる私

そういうことも深く考えずに 短絡的な私・・・

あなたにもきついことを 言ってしまっただろうか・・・

でも、もっとひどい世界にいたのだから 

あなたが私を 責めることはなかったし 

いつもニコニコしてくれたし・・気が合うと言ってくれていた

可哀そうな・・あなたです・・・ごめんね

☆ あっという間に 20年

色々はあっても・・平和かな?

何度か危機はあった・・

離婚できないと思ったときも・・私が出る前に

意外や・・調停離婚が成立した・・驚きだったね・・・

あなたはそそくさと お金を振り込み 会社を辞め

一緒に引っ越した・・

何とかやって来た・・暮らしてきたし 離れなかった・・

そして・・死が二人を分かつ時がやって来た・・

予想外・・・もっと時間はあると思ったのに 早すぎでしょ・・・

仕事も終わって・・これからかなぁ~ ?? 

しかし・・決まっていた「 時 」 という事なんでしょうね

☆ それからが大変だった

あなたが逝ってしまって・・悲しみの最中・・

相続が ・・・やらなければいけない・・・

あなたは 自分が 死ぬ とは思っていなかったし・・・

何の準備も しなかった・・・

法定相続・・・私とあなたの3人の子どもたち

あなたの訃報を お知らせしながら お手紙書きました

一応・・子どもに向けたので・・

父として、離婚してしまって 子どもさん達には申し訳なかった・・

と書きましたら・・・

手紙の相手は、こどもなのに それを読んだ 元妻

だからね!あなたとなんか結婚したくなかったのよ!!

から始まり・・それは大変でした・・・

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気持ちが追い込まれた私は あなたとの20年間を忘れてしまおう

無かったことにしよう・・・ と思い始めました。

☆ それではあなたが 浮かばれない

疑心暗鬼になりました・・

わかっていなかったのは私で

あなたの思いは 本当は違ったのではないだろうか?

勝手に思っていたのは私で あなたは望んではいなかったのではないだろうか?

あなたは私のことなんて どうでも良かったのではないだろうか?

そうやって・・心が腐って・・あなたを疑って・・見失いそうになりました

まんまと 策略にはまるところでした・・

☆ 違うでしょ・・見るところが違うでしょ・・

つい最近・・気付きました・・

罠にかかってはいけません・・・あなたのことを見なくてどうするの!?

ごめんね・・あなた・・

ちがうちがう・・私はとても幸せだったのにね・・

あなたも・・幸せだったのにね・・・

私たちは 会うべくして巡り会って・・幸せな時を過ごして

大事なお別れをするところまで 導かれていたのですよね・・

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