夫がいなくなって

人生

・ 当たり前のことが

1年3か月が経過した 初めの1年は 混乱の中で過ぎていた

相続が終わり ある程度落ち着いたら なんだか気が抜けてしまった

今は2周目に入り 現実が見えて来たと同時に まだ片付けていないことがいっぱいある

夫の持ち物を処分していいのか しない方がいいのか?

けれど私自身も終活をするのに もう使わないだろうと思われる夫の持ち物を

整理しないといけないよね どうしたらいいものか 困ってしまう

あなたと言う人は 本当にお行儀がいいです

相続のことは 私たち何も知らなかった 無知でしたね

それよりも死ぬとは思っていなかったから 何も準備が出来なかったし

普通に私に移るものだと思っていたから 何もしなかったんだよね

だって お互いに 今までの生活を終了させて ふたりの生活を始めたんだからね

ところが日本の法律は 簡単ではない訳ですから 大変でした

そのことは 悪気があった訳ではなく 知らなかったということです 

こんなに大変だったと知ったなら あなたは謝っているのだろうと信じたい

でも死んでしまったんだから 確かめようもないし 永遠の謎です

相続が大変だったので 私は疑心暗鬼で あなたのことが信じられなくなってしまって

なんだったのだろうかと 忘れてしまいたい と思って時間を過ごした

 ・ 少し落ち着いて

だけど…いい人だった 出会えてよかった 楽しかった 嬉しかった

そう思い始めると 泣けちゃうから困っちゃう 寂しくなっちゃうから困っちゃう

私たちは どうだったんだろう… 一応は仲良し夫婦だったんだと思うけど

バツイチ同士だからね… もっとちゃんとしておけばよかったね

私は気を使って 入籍をしなかった 子どもが籍から抜けて あなた一人になったら

入籍をする予定だったので 時間がかかっていましたが まさか死が先に来るとはね?

思いもしないことだった こんなことだったら 早くに入籍すべきだったのにね 失敗!

あなたが死んでから あなたの姓を名乗って あなたがいないのに…  ね

あなたの籍に入って やっと夫婦になれたような気がしたときは もう遅い

私が死ぬまでは あなたの妻で居ますよ

ふたりで過ごした約20年 ふたりにしか解らなくて 良い時間です

よく考えると あなたは私に看取ってもらいたかったし 人生の始末をしてほしかったんだよね

私はあなたに出会って あなたを看取り 人生の始末をするために居た

だってそうじゃなかったら どうなっていたんだろうか? 可哀そうな人

なるべくしてなったんだよ! 色々大変だったけど こういうことが必要だった

よかった…と思うことにして 自分の気持ちを修正しなくちゃいけません

私の始末の方法は娘に頼んだし 準備も出来ています 後は色々を整理する

荷物がまだいっぱいあるから 片付けていかなくてはなりません..

私に残された お仕事です

                やまぼうし

・ みんなの年を越えるっていやだ

自分の年… 自覚はないけど年だけ平等だからね

姉ちゃんの53歳を越え 父ちゃんの62歳を越え 母ちゃんの年まで越えたらどうするんだろう!

あなたの年は 70歳 私は今年67歳になるので 後3年くらいで お迎えに来てほしい

今まで仕事して家事して あなたとの生活は良かったよ~

ごく普通の 平穏な暮らし でもあなたがいなくなったら 何の用事もなくなった

つまり 私も終了したということ 用なし人間です

いらないものを 片付けなくちゃ

あなたと暮らした日々が どれだけ幸せだったか…

そして今は あなたがいないことが どれだけ切ないか…

こんな現実が待っていたのですね…

心に秘めて 大事に想って 自分の命が終わる時まで 生きますよ~ 見ていてね!

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