夫が死んだ2月

☆ 死ぬ気が無かった夫

すっかり病人 体力、食欲無し

お風呂に行くのもやっと・・

こんなことになると思っていないので、ここに来たときに

リフォーム時 バスタブを撤去してしまった・・

だから お家でお風呂に入れてあげることが できない

副作用で脱毛が目立ち それを片付けるだけで 入浴が大変だと・・

異性なので 一緒にお風呂に行ってあげられない・・

2/2 床屋さんで丸坊主にしてもらう・・

意外な展開・・髪の毛のことばかり気にしていたのに・・

「命と髪とどっちが大事なの?」 と言っていたのは私だったのに・・

夫が自分で 「髪と命とどっちが大事か・・」と言っている。

2/3受診:体力著しく低下、歩くのがきついので 車いす・・

待っているのも 痩せすぎてお尻が痛い 体力が無いので治療は中断

体力がついたら 治療再開ということで 渋々納得して

緩和治療に切り替えることになった

帰りに緩和ケア病院受診:腹水を抜いてもらう

私は 毒物を入れなくなるので、体力を少しでも維持して 

穏やかに苦しくなく 過ごしていけますように・・・と願う

2/4 ワインが飲みたいと・・買いに行かされる・・

けれど激しく咽てしまって・・もう、飲めないのか?と 実感している

2/6 往診:腹水抜いてもらう、待ち時間もないし ソファーで寝ながらOK

2/7 福祉入浴に行く・・制限時間は一時間 何とか大丈夫だし

一緒に入って 介助してやれるので とても良い!

体力があれば、やって行けるんだけど・・どうだろうか・・?

夫の妹が 訳が分からないことばかり言ってくるので 煩わしい

2/9 2回目福祉入浴・・体力が続けばよいが・・混んでいて予約ができない

2/10 大雪:にこんな日でも往診してくれる、薬も薬局が届けてくれる

今までとは、雲泥の差で本当にありがたい・・涙が出ますよ・・

☆ どんどんと悪化していきます

2/13 3回目福祉入浴・・体力が無くて大変・・ぎりぎり

もう、車に乗るまでも大変! 車いすのレンタルを依頼する

2/15 介護認定調査:申請していたのに調査に今頃やって来た・・遅いよ!

もう勝手にレンタルするからいいですよ・・

苦しそうではあるが、痛みはなさそう・・体動時のパワーがないのと 筋力低下、

咳・痰 嚥下困難 そして嘔気も出て来た・・承知の副作用

2/16買い物リクエストあり、桃が食べたいと・・桃ゼリー

でも嘔気嘔吐で 食べるどころの話ではありません・・水分もやっと

2/17往診:体力が無くてぎりぎりで 入浴のキャンセルをしました・・無理

本人も 行けるから・・とずっと言っていたが・・・

Drから 個室だしお家と同じだから入院という手もありますよ・・と提案された。

私が疲れ切った顔をしていたのだろうか?

けれど夫は後で返事をすると言って・・結局断り・・家に居たいと言った。

なので介護ベッドをお願いすることにしたら、夕方届けてくれたので

介護ベッドの生活となったっが・・これが嫌だったらしい・・

            真ん中にお月様が・・・

☆ あっちのベッドに帰りたい

金・土・日・・と3日間 介護ベッドの使用 月曜日には死亡

これは可哀そうだったなと・・思う。 だけれど身体を起こしたり

角度を調整したり、状況に応じて高くしたり、低くしたり・・・

こちらとしては良いと思ってしまったのだが・・本人は嫌だったらしい

私が隣で寝てあげれば良かったのかな? 解らない点です・・。

介護ベッドは快適・・と思っていたことに・・ 反省

タール便の失禁があったので、おむつ使用開始。

トイレにも歩けない、でも床上排泄は上手にできる。

お行儀はいいですよ・・・おむつのお世話にはなりたくないもんね。

きっと、介護されるなんてとても嫌だったと思います。

最期まで 「生きたい」 その思いが見えた

「お腹空いた」って言ってた‥でも食べられなかったし

高カロリー栄養を飲もうとしていた・・けどそのほうが辛くなるのに・・

頑張っていたなぁ~ どうしても生きたかったんだよねぇ~

最期の最期まで、意識は普通だったし・・弱音も吐かなかった。

2/20 私にメイバランスを買いに行って来てと・・5~6本と注文

だからまだ 先があると・・ 急いで買ってきましたよ

どんな思いで待っていたのだろうか?? 苦しくは無いのだろうか?

帰って来たら、「おしっこ」とそんなに出ないと思ったけどわずかに出た!

出たから、今日は大丈夫だろうと・・私は思っていた・・

ところがそれから1時間と少しで、別れの時が来るのですが

ほんとに普通だったの・・・私の手を取り

「背中が痛いから・・とんとんして・」って

いいよ・・どう?この辺?って言いながら抱き寄せて

左の肩甲骨の下あたりをトントンして・・「うん・・」と言っていたのに

ふと顔を見たら もう、眼球上転・・呼吸が・・

えっ!?と思ったけど・・ えぇ~!?

父さん迎えに来たの? ありがとう~ いっぱいありがとね・・

とだけ言った・・・そんなに苦しむこともなく息が止まり

そっと・・きれいに目を閉じた・・のでした。

「えぇ~~ほんとに死んじゃったの~~??」とパニックになったけど

抱っこしてトントンして・・最高のお別れ‥できたと思ってます。

        ありがとう・・お疲れ様

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